要するに世界がオメガバースに追いついた
BL漫画の属性は多種多様ですが、中でもオメガバースは近年盛り上がっていますね。
購入したもので印象に残ったオメガバースがあったので紹介しようと思います〜〜
そもそも、オメガバースとは???(既知の方はスルーしてください)
オメガバースとは海外発祥の特殊設定のことで主に二次創作から生まれたものとされている。公式的な設定はなく、各々の解釈で近年日本でも確立される設定のこと。
オメガバースの最大の特徴は、性別が6つに分類されること。男女の性別の中に、アルファ、ベータ、オメガの三つがあり、男性でもオメガは妊娠することができる。この設定こそがBL界で人気を得た理由と言える。
人口の割合としては、ベータ>アルファ>オメガと言う割合になっている。
とまぁ、ざっくり言うとこんな感じです。ちなみに、リブレさんが公式とするそれぞれのバース性(アルファ、オメガ、ベータの属性のこと)設定は以下のような感じです。
ここでポイントになるのが、社会的な地位がそれぞれのバース性にはあると言う部分です。アルファは優れた遺伝子とされ社会的な地位も高いです。一方で、オメガは低い地位にあるためその社会的な扱いの差が作品に影響していることが多いです。
オメガバースの説明はここらへんで割愛しますね。(既知の方はここからどうぞ〜)
オメガバースについてはtiktokの動画でも作成しました!(現在、4000回以上再生されている)
動画では少ししか紹介できなかったので、特に詳しく語りたい笠原さんについてつづりたいと思います!
「それでも好きです、笠原さん」 おまる
あらすじ
“えっち より、ちゅー より、首を噛んで。”居酒屋でいつも愚痴を聞いてくれる優しいお兄さん。惚れ込んだら最後、ずっぽりと抜け出せない。――そつなくなんでもこなしてしまう器用なサラリーマン・秋山(あきやま)。彼は周囲から頼られることに嬉しさを感じる反面、過剰とも思える期待に嫌気がさしていた。笠原(かさはら)はそんな秋山の心のオアシス。酒を片手に優しく頷いてくれる笠原に、秋山はどうしようもなく惹かれてしまう。しかし好きだと自覚した瞬間、素っ裸で縄に縛られ、しかも息子に吸い付いている笠原さん!? 純情なサラリーマン×ワケありのミステリアス・ガイ。キスも告白もすっ飛ばして、全裸のお付き合い。居酒屋の常連同士から、いつの間にか掛け替えのない存在に…。ハイテンション、猛スピード、コメディと見せかけてじつはずっしりホロリとくる複雑な味わいが贅沢なエロティック・ラブストーリー。
この作品の見所は、バース性に対する感情が丁寧に描かれていることです。
アルファであることから何事も器用にできてあたり前とされてきた秋山(攻め)。対するはオメガであるため、存在を否定されてきた笠原(受け)。2人のバース性と自分の存在について、考える様子がとてもいいんです!!!!(圧)
互いの存在から受け取った言葉や行動から、彼らの考えを変えて進んでいく姿が素晴らしい。
ストーリー構成もしっかりしつつ、笠原さんの余裕のある大人感がたまらない。余裕のある受けが結構好きです。
そして、ここからはあくまでも私の考察なのですが……。バース性について考える姿をすんなり受け入れられたのは、LGBT+であったり性別としてどうあるかよりも自分らしさという姿にジェンダーが徐々についてきている社会があったからだと思います。
少しわかりにくいのですが、つまり
オメガバースにおける構図
自分らしさ(性とは関係無く個人の性格や性質)⬅️バース性(社会的地位や特性)
現代社会のジェンダー構図
自分らしさ(生物学的な分類では無く、自己がどんなものか)⬅️ジェンダー(社会的な分類)
この部分の共通性があるから自然と作品を読む人も感情移入できるのかな〜と感じました。読んでいる人がみんなそうやって考えて読んでいるわけでは無くて自然とできているイメージです。笑
自己満な考察なんですけどね〜〜
オメガバースに世界が追いついているのは素晴らしいこと
愛って素晴らしい!!
BLはこういうことに気がつかせてくれるから好き
それでは、また次のブログで〜!!